= JA滋賀蒲生町 食育シリーズ =
■2009/4/2 - おやつが変われば?
食育・料理研究家 坂本廣子さん JA広報通信2009.3月号より

 毎年、みそ作り教室を開いてきました。昔ながらのほんわりと白い綿のような花が咲いた麹で作る味噌は、誰もがもっと作りたいと思う素晴らしい味に仕上がります。
 豆も品種を選び、しっかりと栽培されたものなので、柔らかく炊き上げると、薬指と親指で挟むだけでペジャっとつぶれてしまうほどです。
 小さなポリ袋に麹を入れて揉みほぐし、塩を加えて空気を入れて振れば、塩切り麹に。そこに豆を加えて外から揉むだけで、アッという間にみそ玉の出来上がりです。幼稚園児でも3歳の子どもから挑戦できます。
しっかりと空気を抜いてかめに詰めたら、秋にはそれはそれは美味しい「幼稚園みそ」の完成です。
 さて、今年もみそ作りと思っていたら、豆を炊いていただいていた甘納豆屋さんが営業不振で廃業することになったのです。聞けば昨年だけで3軒の甘納豆屋さんが廃業したとの事。
こうして豆を上手に炊く技術は途絶えてしまうのでしょうか。
 後継者問題や高齢化など、いろいろな理由はあるにしても、基本的には甘納豆が売れなくなっているのです。子どもたちは、おやつに甘納豆を選ばず、食べる方も高齢化しているのでしょう。
 まさに「おやつが変わればお店がつぶれる!」です。甘納豆を食べた事のない子どもたちは、おやつの選択肢に入っていないと思います。
 先日、長野県飯田市で開催した「子ども体験料理教室」のメニューに、地元の「市田柿」を入れたところ、子どもたちは食べ慣れているため、本当においしそうに食べてくれました。
先祖から育んできた日本のおやつを、意識して子どもたちに食べさせてあげてください。それが食品加工の基本である日本の技術を残す元になるのですから。
たかがおやつ、されどおやつです。日本の未来のためにしっかり選んで食べましょう。

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