= JA滋賀蒲生町 食育シリーズ =
■2009/2/6 - 食育指導者に望むこと
みんなで実践!食育のはなし

食育指導者に望むこと

最近の子どもたちは、指示待ちで困る、という嘆きをよく聞きます。
私の料理教室でも、初めて参加する子は、どうしても指示待ちになってしまいます。
でも、日常生活において指示待ちの多い子が、突然、料理教室で積極的になるわけありませんよね。どうやら子どもたちは、大人に言われる通りにしていないと叱られる、または、自分からは何もしないで、出された指示に従えばいいのだと思っているようです。
先日も若い食育指導者から、自分の知識を子どもに伝えるとき、どうしたらいいのかと聞かれました。
まず、指導する前に、大まかでも方向性と到達すべきゴールを決めておきます。そして実際に教えるときは、ゴールへの道筋を示すだけでいいと思います。
あまり細かく指示を出し過ぎたり、こちらが決めた方針から外れると許さないといった指導法では、受け手の子どもは委縮してしまいます。
山へ行くのに海に行こうとしたり、崖から落ちそうになったりしたら、ようやく止めるくらいの気持ちでいましょう。いわば指導者は羊飼いのごとしです。
教え込んで、自分の思い通りに進ませることが「食育」ではありません。子どもに気づく時間を与えて、自分の頭を使って進むように、頑張ってもらうのです。
細かく指示した挙句、「どうして言った通りにしないの!」と怒っては、本当の学びや気づきはありません。子どもの横に立って、ずっと指示している方が、指導者としての達成感は味わえると思いますが、実は、傍らで静かに見守り支えてあげることが大切なのです。
この見守る指導法が、子どもを導くことができると信じています。



食育・料理研究家 坂本 廣子さん JA広報通信2009.1月号より
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