= JA滋賀蒲生町 食育シリーズ =
■2009/9/29 - 実りの季節に
JA広報通信 2009年9月号より

みんなで実践 食育の話
食育・料理研究家 坂本 廣子さん

 さまざまな食材が実り、楽しめる秋がやってきました。
季節の移り変わりを感じながら、旬の食べ物を味わうの
は楽しいものですね。
 そして、あちこちで実りに感謝する祭りが開かれる時期
でもあります。
 長い歴史のある地域の祭りは、伝承しなければならない
事柄を、祭りとして表現しているように思えます。また、土に
根差して生きる日本の祭りは、自然という神への祈りを捧げ
るとともに、参加する人と人とのつながりを確認する場ともい
えます。祭りによって、地域の力としての人間関係がはぐくま
れるのです。
「村の鎮守の神様の〜」という唱歌がありますが、果たして今
の子どもたちには意味が分かるでしょうか。歌われていること
を実際に体験していないと、何のことか理解できないかもしれ
ません。祭りを伝えるということは、体験させる事から始まりま
す。小さな子供のころに祭りに参加した記憶をしっかりと持たせ
てあげてください。
「でも、少子化の時代で、地域に子どもが少ないんだよ」と言わ
れるかもしれません。ならば、都会の子どもに祭りに来てもらえ
る方法を考えてみましょう。都会に居るお孫さんに声を掛けて、
その友達も連れてきてもらうのもいいでしょう。
 ほかにも、都会の子ども会に公募をして来てもらうなど、いろい
ろな方法が考えられます。その時にはぜひ祭りの行事食も体験
させてあげましょう。食の伝統も大切な体験のひとつだからです。
 伝承を絶やさないためには、人から人へ、体験の記憶を伝えて
おきたいもの。祭りのお膳を作り、祭壇へと祭る経過をビデオなど
で撮影し、一部始終を伝えていく方法もあります。
 貴重な日本の文化として、祭りと行事食を伝えるように努めていき
ましょう。

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